2005年入社(キャリア採用)

二ノ方 規史

Oy Medfiles Ltd. CEO
Medfiles USA CEO

海外事業の基盤を確立し、
継続的な成長を目指す

WDBとの出会いから、自分の世界が大きく広がった

「成長と挑戦」社長の言葉に入社を決意

私は、新卒で入ったコンサルティング会社からWDBに転職しました。きっかけは、当時勤務していた会社の環境が変化し、新しい領域に挑戦したいと思ったことです。
WDBの求人を見て「理系の研究職人材を世の中に広める」という事業に可能性を感じて応募しました。ほかにもいくつかの会社に応募しましたが、面接で中野社長から「会社はこれからもどんどん成長していく。一緒に挑戦していこう」と言われ、入社を決めました。このような言葉をかけてもらったことが嬉しく、面白そうな会社だと思ったのです。

視野の広がりにつながった挑戦と学び

入社後は、営業企画部で採用業務に携わりました。任されたのは、言われたことをやるだけの仕事ではなく、自分で考えて何かを作り出す仕事です。例えば、それまで社長と専務に頼っていた採用活動を自分たちで回せる仕組みを作るといったことを、入社直後から担当しました。
入社から5年を迎えたころ、社長から「M&Aの仕事をやってみないか」と声をかけられます。私はM&Aの経験はありませんでしたが、「きみならやれる」という社長の言葉に背中を押され、2010年にM&Aを手掛ける子会社 WDB事業承継パートナーズ株式会社の立上げに参加し、代表に就任しました。
事業を任されて、自分で運営できるのは大きなやりがいです。挑戦するなかでいろいろなことを経験し、事業承継、M&Aという視点から幅広く経営について学ぶことができました。

事業運営の経験を活かし海外進出の担い手に

子会社の代表になった5年後に、社長の海外視察に同行する機会がありました。海外での事業展開を視野に入れた視察でしたが、当時、私にはまだ自分が海外事業に従事するイメージはありませんでした。すでに海外での事業経験のある人を採用して、その人たちにやってもらうと思っていたのです。けれども、「きみが自分でやったらいい」と社長に言われ、海外に一人で移住して挑戦する決断をしました。
2015年、CRO(医薬品開発業務受託機関)としてアメリカに設立されたWDB Medical Data, IncのPresident&CEOに就任。日本でのM&Aの経験を活かし、Medical Dataと一緒に事業を進める相手としてDZS Software Solutions, Inc.(現 Medfiles USA)を子会社化しました。

経営者として会社の将来像を描き、
戦略を立て、確固たる強みを築く

ミッションは継続して成長できる基盤の確立

2020年、アメリカのMedfiles USAとあわせて、フィンランドを拠点とするOy Medfiles LtdのPresident/CFOも任されることになり、アメリカからフィンランドに移りました。その後、2021年にMedfilesのCEOに就任しました。
私のミッションは、自社独自の強みを確立し、高い利益構造をもつ事業を作ること。また、ともに働く社員の満足度も高め、継続して成長できる基盤を確立することです。
そのために、経営者として「将来このような会社にしたい」という姿を描き、現状とのギャップを埋めるための分析をした上で、戦略を立てています。その戦略を各部署のトップをはじめ、全ての社員と話し合いながら実行していくのが私の役目です。

社員とともに壁を乗り越える組織を築く

戦略を進めていくなかで、壁にぶつかることは当然あります。そこから逃げずに変化や現実を受け入れ、一緒にその壁を乗り越えていく。そのような組織を作るために私が大切にしているのは、常に現場で起きていることを詳細に聞いて具体的に理解すること、そして客観的な数字を根拠にして判断をしていくことです。
ヨーロッパと日本では価値観や考え方、生活習慣、ビジネス習慣も異なることが多くあります。起きている事象の根底にあるものは具体的に聞いて納得できることが多くあります。また、私が良かれと思って言ったことが、社員によっては受止め方が異なり、結果的に機能しないこともあります。実際に多くの失敗もしてきました。そこをクリアしていくために、違いを学び、尊重しながらコミュニケーションをとるようにしています。少しずつ、みんなで目標に向かっていく仕組みができてきました。

WDBグループの組織力を海外に適用

Medfilesの理念は「高品質で適正価格のサービスを通じて、顧客の研究開発・販売に貢献する」こと。他社と同じやり方で一定レベルの成果を出すだけではなく、確固たる独自の強みを築くことが重要となります。
WDBグループが成長していく過程で、私なりに中野社長から学んできた組織づくり、仕組みづくり、考え方は、必ず国を越えて通用すると考えています。それらを実行し、海外事業のさらなる成長を通じて、グループの力を示していきたいとも思っています。

WDBグループの組織力と新たな技術を合わせ、
さらなる成長を目指す

成長が見込める領域で、独自の強みをつくる

CRO市場は世界的に拡大を続けています。MedfilesとMedfiles USAは、さらに成長していく可能性を十分に持っている組織だと考えています。すでに述べたように、高い利益率を実現しているWDBのノウハウを、ヨーロッパとアメリカで組織に落とし込んで成長させていくことが、私の目標であり、役割です。
そのためにも、むやみに市場を広げるのではなく、独自の強みをつくりながら、自分たちが確実にその強みを発揮できる場所で事業を展開していきたいと考えています。

テクノロジーの活用で企業価値を向上

現在、WDBグループでは、プラットフォーム開発や新しいシステム・ツールの導入に全社をあげて積極的に取り組んでいます。これらは、5年先、10年先を見たら絶対にやっていかないといけないことです。
これまでに、人材派遣サービスと実験代行サービスのプラットフォームが開発、リリースされました。その後も、グループ会社のサービスの価値を高めるために、様々なプラットフォームの開発が進められています。プラットフォーム以外にも、業務効率向上のための社内システムが開発・導入されています。
海外事業でもこれらの技術を取り入れ、企業価値を上げていく方針です。

自社の成長とグループの発展を目指して

これまで、経営に携わってきて思うのが、常に目の前の現実と素直に向き合うことの大切さです。事業を運営するには、意欲や向上心が必要なのはもちろんですが、それだけでうまくいくはずがありません。うまくいかないときにこそ、逃げずに現実を正しくとらえて向き合い、正しい努力をすることが必要だと思っています。
それを一人でやろうとすると、つい自分に都合よくとらえたり、孤独になったりしてしまいがちですが、WDBには仲間がいます。ピンチのときには、社長や専務をはじめ、仲間に相談してアドバイスをもらうこともできます。様々な場面で多くの助言をもらいながら、取り組んできました。また、ひたむきに取り組んでいる仲間の姿を見て励まされてきました。
これからも、組織の力を高めて会社を成長させ、グループの発展に貢献するために、全力で邁進していきます。

経歴

二ノ方 規史

Oy Medfiles Ltd. CEO
Medfiles USA CEO
WDB Medical Data, Inc. President & CEO

1975年10月17日兵庫県生まれ。1999年東京理科大学理工学部機械工学科卒業。2013年東京理科大学大学院イノベーション研究科(技術経営専攻)修了。コンサルティング会社を経て、2005年当社入社。企画、人事業務、子会社経営に携わる。2010年WDB事業承継パートナーズ株式会社代表取締役社長就任(現在、取締役)。2015年WDB Medical Data, Inc. President & CEO就任(現任)。2018年DZS Clinical Services, Inc.(現 Medfiles USA)President就任(現在、CEO)。 2020年Oy Medfiles Ltd. President就任。2021年Oy Medfiles Ltd. CEO就任(現任)。

その他のインタビュー