2004年入社(キャリア採用)

西田 尚徳

WDBココ株式会社 受託業務プロセス開発部部長

事業や戦略の本質を理解し、
一歩先を見据える

期待に応えられる自分でありたい

学生時代の起業

2000年、大学3年生だった私は在学中に会社を作りました。当時、工学部の就職先としては、メーカーより金融業界やコンサルティング業界の方が圧倒的に人気でした。大学で学んだ専門知識をキャリアに活かさない学生が多いのは、とてももったいないことだと思っていました。
当時はインターンシップ等がほとんどなく、大学での研究と社会とのつながりを実感する機会は非常に少ない状況でした。この分断をどうにかしたい。そう思って会社を立ち上げたのです。学生と企業の間に立ち、企業の研究開発の仕事に学生が中心となって取り組む会社です。自分の研究が社会にどう結びつくのかを学びながら、学生時代という貴重な時間を有効に使える場を作る。そうしてやりたかったことを実現したのですが、5年ほどで会社をたたむことになりました。

事業を回す上で必要なことを学びたい

今の自分には、サービスを魅力的に伝えるプレゼン能力や営業力、経営のために数字を見る力といった、事業を行っていく上で必要なことが足りていない。そう感じていたので、若い社員が幅広く業務を経験しながらいろいろなことに挑戦でき、研究開発の支援に近いことができる会社で働きたいと考えました。そこで出会ったのがWDBです。
WDBはまだ規模の小さな会社でしたが、若い人にいろいろなことを任せてくれそうなところと、大学やメーカーの研究所に人を派遣する事業内容に惹かれました。20代後半から30代前半の社員が役員になって活躍していたこともあり、ここでなら自分に足りない能力を身に付けられる、そう思って入社を決めました。

ここにいたい理由

営業や採用・経営等、ビジネスを回す上で必要なことを広く勉強したい。そう思って入社したWDBで、私は本当にいろいろな経験をしました。
本社の営業企画部でマーケティングを学んだり、正社員型派遣を営む子会社の経営を任されたり、シンガポールで人材紹介事業の可能性を探ったり。私にとって、全てが新鮮で新しい経験でした。思うようにいかないこともたくさんありましたが、WDBグループは次々とチャンスを与えてくれました。それは、社員の一人一人の努力をきちんと見てくれ、そこに期待をしてくれるからだと思います。
事業を進めていく上で必要なことを身に付ける。それがそもそもの入社動機でしたが、いつの間にか「期待に応えられる自分でありたい」という気持ちで仕事に臨むようになっていました。頑張りを認めてくれること、期待に応える場をくれること。私がWDBグループという組織で仕事を続けたいと思える理由の一つがここにあります。

ITの力を駆使して業務の効率化を進める

いかにムリ・ムダ・ムラをなくしていくか

現在は、グループ会社のWDBココで、受託業務プロセス開発部の部長を務めています。会社の競争力を高めるために、ムリ・ムダ・ムラをなくして生産性を上げる。市場占有率と利益率を高めて、関係者に還元していく。ビジネスとして当たり前のこの流れを、当たり前に実現できるよう、ITの力を駆使して業務効率化を進めること。それが私のミッションです。
これからの時代、特定の人にしかできないとされていた業務が、機械によって自動化されるケースがたくさん出てくるでしょう。当社にも、人でなければできない仕事と機械に置き換えられる仕事があります。自動化される仕事に人生の時間を費やすのではなく、人にしかできない仕事に社員が注力できる体制を作る。そのために、制度を変えたり技術を取り入れたりして、解決策を企画して実装するのが私の仕事です。

プラットフォームと業務効率化ツールの開発を担う

日々の業務としては、大きく2つあります。まず、CROサービスのプラットフォーム開発。業務を俯瞰し、ITシステムに置き換えられないか等を検討して、業務プロセスそのものの効率化を図ります。
次に、業務の生産性を上げるためのツール開発。例えば、これまでは何百人といるMR一人一人に、手作業で個別に連絡をするという仕事がありました。大規模なシステムの導入や開発をすることなく、簡単なツールを自作して自動配信ができるようにしました。一つ一つはちょっとした改善なのですが、こうしたツールをたくさん開発していけば、業務時間を削減できたり、5人で対処しないと回らなかったことが3人でできるようになったりして、生産性の向上に貢献することができます。
プラットフォーム開発にせよ、業務効率化ツールの導入にせよ、正しく業務を分析した上で、効率化できるところを見つけること。ここを適切に洗い出さないと成果は出ません。問題であると認識しないと、解決すべき課題にはならないので、広い視野を持ちつつ、具体的な業務にまで目を向けることが求められると考えています。

解決したい課題がたくさんある。それがやりがい

CRO業界は、専門性と経験がある一部の人に依存し、人が手を動かして対処することを頼みとするビジネスモデルがずっと続いてきた業界です。そのため、昔からのやり方や、他の業界ではデジタル化によってとっくの昔に解決されているような問題が、まだまだたくさん残っています。それが時勢の変化を受けて、ようやく変わろうとする節目に、私たちは立っています。お客様が変わろうとしているのに、我々だけ変わらないということはありえません。
業界としての多くの課題。これを当社にとってのチャンスとし、そこに挑んでいきたいと思っています。取り組みたい課題が目の前にたくさんあること。それを自分の手で解決することで、現状をどんどん良くしていけること。これは、私にとって大きなやりがいです。

本質を理解する力、前に進む力

一つ一つのステップの先に

ITツールの活用等で業務プロセスを改善し、人が対応する必要性が低い仕事を機械で代替できるようにする。そうすることで、お客様にはコストを抑えて質の高いサービスを提供する。WDBココで働いている社員には、付加価値の高い仕事に邁進できる環境を作り、仕事で充実感を得て、誰もが無理なくワークライフバランスがとれるようにする。
これが私の目指すところですが、一足飛びにできるわけではありません。けれども、一つ一つのステップを確実に歩んでいくことで、少しずつ現状を変革したいと思っています。

経営を支える立場

会社や事業の課題は、一部門の責任者として経営を支える立場にある私が自ら問題として認識し、課題として整理すべきことですが、至らないことも多々あり力不足を感じる日々です。表面的な部分ではなく、その背後にある目的や意義を理解して、一歩先のすべきことに誰より迅速に対応する。それが経営を支える立場として求められていることだと思います。
事業を率いる立場に立ったり、何かに責任を持ったりするときは、表面だけとりつくろっても意味はありません。そのため、会社や経営者の進む道を妄信するのではなく、その本質を知ろうとする姿勢を大切にしています。

経営人材に求められること

何より重要なのは、上手くいかなかったときにどうするかです。当然、経営層から厳しいことを言われることもありますし、意見がぶつかることもあります。正しいことを指摘されているのに、素直に受け止められないこともあるでしょう。そんなときに、自分をただ正当化するのではなく、現状を誠実に受け止めて、課題の本質を理解しようと努めること。経営人材は、そうして前に進める人であることが求められると思います。
WDBグループは、誰かの顔色をうかがったりすることはなく、仕事そのものにきちんと向き合うことができる会社です。仕事への姿勢も真っ当に評価してくれます。そして、停滞せず躍進しようとする会社です。成長を続ける組織に身を置くということは、自分の成長や仕事の範囲を広げることにもつながります。そういうステージで自身を高めていきたい方と一緒に働けたら嬉しいです。

経歴

西田 尚徳

WDBココ株式会社 受託業務プロセス開発部部長

1977年8月25日神奈川県生まれ。2001年東京大学工学部船舶海洋工学科卒業。2003年東京大学大学院新領域創成科学研究科修了。2000年在学中に起業し、取締役社長就任、2004年退任。同年当社入社。2005年WDBテディス株式会社(2010年WDB株式会社に吸収合併)執行役員に就任し東日本エリアを担当、2009年WDB株式会社事業戦略室/営業企画部にて企画業務およびM&Aに関連する市場調査や企業の経営分析等に携わり、2012年WDB Singapore Pte. Ltd. Director就任(2019年11月解散)。2017年WDBアイシーオー株式会社(現 WDBココ株式会社)に異動、2019年受託業務プロセス開発部部長就任(現任)。

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