Project Story
プラットフォーム開発秘話
「doconico(ドコニコ)」はWDB独自の人材派遣のプラットフォーム。人材派遣に関するあらゆることがWebで完結する画期的なサービスです。派遣先・派遣スタッフ・WDBのやり取りを一元化できるため、三者間で効率的かつスムーズな連携も可能になりました。では、doconicoはどのような道のりを経て開発されたのでしょうか。開発初期からプロジェクトに関わってきた社員に聞きました。
「派遣をもっと簡単・便利に」
そんな想いからできたプラットフォーム
ドコニコ
「doconico(ドコニコ)」はネゾットが初めて開発した、人材サービスをもっと簡単・便利にできる、WDB独自のプラットフォームです。
ChatGPTを活用したチャット機能等があり、お客様・派遣スタッフは、いつでも・どこでも知りたい情報にスピーディにアクセスでき、様々な手続きがWebで完結できます。
Project Member
doconicoの構想を聞いたとき、
どう思いましたか?
H・O
会議で「人材派遣のプラットフォームを作ろう」という話が出たとき、これは大変だなと思いました。営業担当が行ってきた人材派遣のあらゆることを、全てWebで仕組み化することなので。考えや方針には共感できるのですが、正直なところを言えばどうしようと…。
T・I
簡単なことではないと思いましたが、これまでにない規模の大きなプロジェクトなのでワクワクしました。
M・O
私はそのとき中途入社したばかりで。大きな会社なのに、まだまだ新しいことに挑戦しようとする姿勢がすごいなぁと思いました。
K・I
入社2年目に入りそうなタイミングでプロジェクトに参加しました。これまでの業務フローを全部見直すということは、システムも全部作り直すことになると思ったので、大変そうですがやりがいもありそうだなと。
T・M
僕も、まだ自分の業務すらおぼつかない中でプロジェクトに加わることになって。びっくりしましたが面白そうだと思いました。
doconicoの開発はどのように
進みましたか?
T・I
初期の開発に携わっていたのは15人くらい。一つの部屋に集まって取り組んでいました。
M・O
最初は本当にゼロから、何もないところからのスタートでしたね。ホワイトボードに付箋を貼ったりしながら、全員で人材派遣の工程を洗い出したりしました。
H・O
外部に向けたものでここまで大きな仕組みは、これまで作ったことがなかったからね。開発工程はほぼ手探りだったし、今みたいに企画・デザイン・システムという工程や役割も明確じゃなかった。
K・I
僕はまだ人材派遣についてもよくわかっていない状態で。営業の方にヒアリングしたり、定期面談に同行したりしていました。今から思うと、人材派遣の現場を知る機会にもなりました。
開発の過程でぶつかった壁を
教えてください。
M・O
これまでとは画面の量が全然違いました。デザインのチームでは、これまでコーポレートサイトや採用サイトのリニューアル等を担当していたのですが、それはどれも30ページくらいだったので。
T・I
doconicoは500~600ページあったもんね。工程ごとに担当を割り振って画面デザインを進めたのですが、結果的に統一感のないデザインが出来上がってしまって…。全部やり直したこともありました。それでデザイン制作の統一ルールを作ったんです。生みの苦しみはありましたが、それで整備された面もたくさんありました。あとは、画面の案はできていても、細かい要件までは詰め切れていないことが多かった。
M・O
エラーが出たらどうするかとか、ユーザーがこの動きをしたときは何を表示するかとか、パターンをなかなか網羅できなくて。それでもシステムの方は丁寧に対応してくださって…。
T・M
あのときは皆で前に進むしかなかったので…。
全員
(笑)。
T・M
この画面を作るのなら、データの表示場所が変わる。じゃあどこからどうやってデータを取ってきたら良いのかとか、他の画面との整合性をどう合わせたら良いかとか、自分にとってはそこが乗り越えるべき壁でした。
K・I
僕はプロジェクトがきっかけで上司が変わって。これから人間関係を築いていかないといけないし、人材派遣についても理解しないといけないし…、という感じで当時はそこが大変でした。
プロジェクトでの経験は
どう活きていますか?
H・O
2019年に初めてdoconicoを公開したときは、その時点で課題が山積みでした。不具合をたくさん出してしまって、ユーザーにご迷惑をおかけしてしまいました。
T・I
その反省に立って、全ての画面を見直すところから再スタートしました。
これまでは、皆がいろいろなことに関わりながら手探りで対応していて。自主性が培われたり業務の幅が広がったりと、それが良かった面もありましたが、複雑な要件だと統制を取るだけでも時間がかかっていました。そこで、改めて全工程を見直して、役割や責任の範囲を決めて、それを一つ一つ確実に進めるよう努めました。
H・O
そこで、開発をスムーズに進められる流れができたんじゃないかと。2年間にわたって再検討を重ねて、2021年にデザインと機能を一新して、皆が納得いくものとしてdoconicoをリニューアルできました。あのときの経験があったからこそ、今があると思います。
K・I
僕は、年次が浅いうちにいろいろなことを経験できたのが良かったと思っています。設計から公開まで、本当に最初から携わっていたので、各工程ですべきことを把握できました。そのときの知識は今も活きています。
M・O
そうですね。全体を俯瞰できるようになったので、次のステップを見越した行動がとれるようになったと思います。
T・M
僕はコミュニケーションをとって、お互いの認識を合わせていく大切さを学びました。doconicoは大きなシステムなので、関わる人もこれまでになく多くて。相手と意思疎通ができているか、認識にずれがないかは今でも気を付けています。
doconicoの名称の
意味を教えてください。
H・O
社内公募で決まりました。
T・M
150件くらいの応募があって、その中から選ばれた名前なんですよね。
T・I
そうそう。求職者は「どこ」に仕事があるのか、顧客は「どこ」に人材がいるのかを探せて、最後に「ニコ」っと笑顔になれるという意味です。人材や仕事を探している人の道標になりたいという想いが込められています。
組織としての強みを
教えてください。
H・O
外部からの制約がなく、作りたいものを自由に作れることだと思います。誰かが「こうした方が良い」「こんなことを取り入れたい」と言ったら、それが良いものなら採用されるんですね。一人一人の好奇心や向上心、挑戦を抑えつけることなく、まずやらせてくれるのが強みかと。
T・I
あとは、企画からデザイン、システム開発まで、ワンストップでできるようになったのは大きいですね。内部でノウハウがあると、外注するより意思疎通も完成も早い。だから効率的にスピーディに進められるのかなと。
M・O
私は誠実な人が多いことだと思います。皆さん責任感があって真面目で。
T・I
そうだね。自分は何社か経験した後で入社したので、余計にそう思います。
H・O
フラット感もすごいよね。マネージャーとの距離も近すぎるくらい近いんじゃないかな。部下がどう思っているかはわからないけど(笑)。
K・I
確かに、社員同士の距離は近いと思います。僕はふらっとデザイナーの席まで行って相談していますね。一時期はしょっちゅう相談していたので、もしかしたら内心では迷惑だったのかもしれませんが(笑)。
M・O
私もよく相談しているので、持ちつ持たれつだと思っています(笑)。企画・デザイン・システム間でいつでも相談ができて、すぐに解決まで持っていけるのは本当に当社の強みですね。
今後、doconicoをどんな
プラットフォームに
していきたいですか?
T・I
人を介さずにサービスを提供することで、顧客と派遣スタッフの利便性を高めたい。ネゾットの理念である「当然を壊す」ことからスタートしたのがdoconicoなので、今後もそれを追求します。
T・M
doconicoには、「仕事を探す」のではなく「選ぶ」というコンセプトがあります。無数の情報から仕事を探してもらうのではなく、「この人にはこの仕事がマッチする」という厳選された選択肢を提示することですね。僕は求職者と派遣スタッフの画面を担当しているので、AI等の新しい技術をもっと取り入れて、より便利なシステムにしていきたいです。
K・I
僕は顧客の画面を担当しているのですが、利用率はそこまで高くないんです。もっと簡単に派遣サービスを発注できる等、より魅力的なサービスを提供して、さらに利便性を高めていけたらと考えています。
M・O
私も顧客の画面デザインを担当していたので、誰もが利用したいと思えるプラットフォームになるよう、改善を重ねていきたいです。
H・O
doconicoの主なユーザーは、顧客と派遣スタッフ。両者が求めているのは安定就業。でも、人材派遣サービスではそこに至るまで面倒な手続きがたくさんあります。それを省くために、手続きが極力スムーズに運ぶようにするとか、手間がかかることを少ないアクションで完了できるようにするといった工夫を重ねて、ユーザーが本来やりたいことに注力できる状態を作るのがdoconicoなんだと思っています。そこを目指して進んでいきたいですね。
ネゾットに合うのは
どんな人だと思いますか?
M・O
チームプレイが多い職場なので、何事も自分事として捉えることができる人、主体性があって行動力がある人が合うんじゃないかなと思います。
T・M
丁寧で真面目な人かなと。最初から上手くできなくても、任されたことを責任持ってやろうとする人と一緒に働けたら嬉しいです。
T・I
未経験の人は一から学ぶことになるので、ちゃんと努力できること。一歩一歩前進しながら、最終的に良いデザインを持って来てくれたら嬉しくなります。自分からどんどん学んで経験を積もうとする意欲と、目標に向けて頑張れる姿勢。それは、仕事をする上で一番大事なことだと思います。
H・O
まず、自分で考えられる人だと思います。どんな業務でも「こうだからこうしました」と自分の軸を持って動くことが大切なので。「何でこうしたの?」という質問に、「こうです」と答えられる人であってほしいですね。
もう一つは、自分の興味の幅を狭めない人が合うのかなと。Webエンジニアでもシステム開発以外の業務に対応することがあるし、デザイナーでも企画工程に関わることがあるし、プランナーでも戦略的なことを担当することがある。だから、経験したことのない業務を任されたときに、前向きに興味を持てる人なら楽しく仕事ができるんじゃないかな。
K・I
そうですね、同じことの繰り返しに満足しない人が合っているんじゃないかと思います。今入社8年目でリーダーを任されていますが、新しいことを学んだり初めての業務に取り組んだりすることがまだまだ多くて。知らないことがたくさんあるなぁと思いますね。ネゾットは、挑戦できるフィールドが多いと感じています。
M・O
いろいろなことを経験したい人にとって、そういうところが追い風になったら良いですね。