ご挨拶
日頃よりご高配を賜り、深く感謝いたします。
お陰様をもちまして、当社は昨年7月に創業40周年を迎えることができました。これまで支えてくださった皆様に、深く感謝申し上げます。
この40年の間、社会や産業構造は大きく変化しました。デジタル化や少子高齢化、労働市場の変動等により、従来と同じやり方だけでは持続的な価値提供が難しくなっています。こうした環境を踏まえ、当社は「変化に強い組織」として自らの形を柔軟に変えていく必要があると考えています。
この前提において、これからの事業について考えていることは大きく二つあります。
一つ目は、人材派遣事業において、お客様に「JOB支援」という価値を継続して提供し、それと同時に事業の採算性と持続性を高めていくため、業務の一部をプラットフォーム化することです。自社開発のプラットフォームサービス「doconico」を活用し、業務効率化によるコスト削減と、その原資によるスタッフへの適正な報酬還元を行います。プラットフォームと人による手厚い支援を両立させることで、従来とは異なる価値提供の形を創出してまいります。
また、昨年サービスを開始した派遣会社一元管理システム「ドコ1」で新たな市場を開拓し、人材市場の中でプレゼンスを高めていきます。順調に新しいお客様にもご利用いただき、新市場の開拓につながっています。このサービスは当社グループ会社のネゾット株式会社が開発したプラットフォームを利用して、同じくグループ会社のドコ1株式会社が運営しているものです。
ますます厳しさを増す人材派遣事業において、プラットフォームによる効率化で得た原資を派遣スタッフの報酬に還元することにより、高報酬を支払い、スタッフを確保し、就業後には、創業以来の強みである「JOB支援」を行うことで他社との差別化を図り、お客様やスタッフからの支持を集めていきます。このように、人材派遣業界の中で、継続してサービスを提供することで、現在の激しい競合状態から結果として抜け出し、再度、高利益率を確保できるビジネスモデルを構築していきます。
もう一つは新たな事業領域の創造です。これまでは人材サービス事業の領域で自社開発のプラットフォームを作り、それを用いて事業を運営してきました。このノウハウを用いて、プラットフォーム事業を新たな事業領域として設定していきます。
自分たちで「doconico」「ドコ1」というプラットフォームを開発してきた経験がありますので、新たな事業領域を創造する推進力は、自社で企画し、開発できるというノウハウです。ひとつの事業における課題の発見と解決のための道筋の検討、プラットフォームの企画・要件定義・基本設計・詳細設計・プログラミング開発・単体テスト・総合テスト、そして運用まで、全てを自社のグループ内で行うことができます。
この強みを活かし、新たな事業領域としてのプラットフォーム事業を行っていきます。現在はまだ詳細をお伝えすることはできませんが、人材派遣だけではなく労働市場全体に対して、そして商取引全体に対する課題解決に向けて、プラットフォームを構築しています。そのリリースの暁には、新たな事業領域で新たな事業を運営していく予定です。
また、株主の方への還元としては、新たな配当方針を策定しました。
従来、配当性向は世間水準の40%程度を基準とし、増益に伴う増配を継続するという方針でしたが、この基準は人材派遣業界の中では相対的に低い水準であり、株主の方の期待に対して十分にお応えできているとはいえない状況にありました。
そこでこの度、配当性向の基準を65%に設定いたしました。強固な財務基盤を背景に、事業への投資と株主の方への還元を両立していきます。
長期的には、1,000億円企業になるという具体的目標を引き続き持っております。ここ1年、2年の短期間ではなく、新たな事業領域での新規事業の成長を実現することで、増益に伴う増配も行っていきます。
このような考えのもと、人材派遣事業において「安定的かつ質の高いサービス提供」を継続しつつ、プラットフォーム化による効率性向上とJOB支援の高度化を両立させること。新しい事業領域の創造として「プラットフォーム運営」を中核に据えた収益基盤の多様化を推進すること。これらを通じて、顧客満足の向上と持続的な利益率の改善を実現し、企業価値の向上を目指してまいります。
何卒、ご理解の上、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。