Policy

WDBグループ派遣ポリシー

お客様には仕事の成果を
スタッフには働く喜びを

WDBグループでは「お客様には仕事の成果を スタッフには働く喜びを」という想いで、長年派遣業を営んできました。今後も健全に事業を行っていきたいという想いを「WDBグループ派遣ポリシー」としてまとめました。

派遣を取り巻く環境

日本の雇用者人口(5,739万人)の分布図

2023年の労働力調査の結果から、日本の雇用者人口は5,739万人で、内訳は正規雇用3,615万人、非正規雇用が2,124万人です。非正規雇用とは正社員以外での雇用形態を指します。どの働き方が良いか悪いかではなく、いずれの働き方にもメリット・デメリットがあります。それらを理解した上で、充実した職業人生を歩んでいけることが望まれます。

日本の雇用者人口(5,739万人)の分布図

派遣が悪だと言われた社会的背景

派遣が悪く言われてしまう背景にはいろいろありますが、大きな契機となったのはリーマンショックです。バブル崩壊以降、失業率が高くなり、派遣法の規制緩和がどんどん進み、急激に雇用が改善されましたが、その一方で法律違反やマナーの悪い経営を行う派遣会社が増えたことも事実です。度重なる法律違反とそれに対する行政処分により、業界のイメージも悪化の一途をたどっていきました。
そこで起こったのがリーマンショックです。正社員もたくさんリストラされましたが、クローズアップされたのは派遣社員ばかり。同じ会社の中でも、リストラされた正社員もいれば、契約を切られなかった派遣社員も多くいましたが、そんな事実は報道されません。「派遣=悪」のようなイメージが決定的になったのはこの頃だと思います。
2015年に派遣法改正が行われ、厳しくなったのではなく、緩くなりすぎた派遣法が、昔のようにあるべき体制に戻りました。これによって、悪質な派遣会社は淘汰され、徐々に業界のイメージが改善し、派遣も働き方の一つとして当たり前となりました。

WDBグループの派遣ポリシー

派遣スタッフのキャリア

派遣の契約形態には大きく2種類あり、登録型派遣(有期雇用契約)と常用型派遣(無期雇用契約)があります。WDBグループでは、WDBが登録型派遣を、エウレカ社・WDB工学が常用型派遣をメインに扱っています。それぞれの契約形態を選ぶ派遣スタッフはキャリアの傾向も異なります。
登録型派遣を選ぶスタッフは、以前に正社員として働いた経験のある人が約8割であり、仕事内容を選びたい、仕事と家庭のバランスを取りたいという理由から、派遣という働き方を積極的に選んでいる人がほとんどです。
一方、常用型派遣を選ぶスタッフは、本当はメーカーの研究職・技術職に就きたかったけれど、なれなかった人たちです。エウレカ社やWDB工学に入社することが第一志望ではありません。それでも研究者・技術者として仕事がしたいと、常用型派遣の社員としてのキャリアを選んでいます。
このような様々な志向や希望を持つ人たちと、お客様のご要望とをうまくマッチングさせるのが、私たちWDBグループの役割です。

WDBグループが大切にしていること

WDBグループは「お客様には仕事の成果を スタッフには働く喜びを」と掲げており、この2つをきちんと実現させていきたいと考えています。派遣スタッフの中には、派遣で働き続けたい人もいれば、派遣を卒業したい人もいます。派遣契約が継続していくことが派遣会社の一般的なビジネスモデルです。同じ人が継続していく方が引継ぎの手間等も考えるとお客様にとっても好都合である場合もありますが、派遣を卒業したいスタッフにとってはそれがベストな選択だとは言えない場合もあります。そのスタッフの転職をサポートしながら、後任を探してきちんと引き継ぐことが、派遣スタッフにとっても、お客様にとっても良い解決策となることもあります。
また、エウレカ社やWDB工学では、入社してから約5年間は派遣就業で実務経験を積みながら、派遣を卒業できるように教育訓練を行っています。新卒で入社するときには叶わなかったキャリアを5年後には実現できるようにするための取組みであり、就業先へ正社員として転籍したり、WDBグループに内部異動する人たちが出てきています。
スタッフ一人一人の職業人生を尊重し、それが求めている仕事とマッチしてこそ、お客様に仕事の成果を保証することができると考えており、これからもこの取組みは継続して行っていきます。
ただ、派遣スタッフの想いに耳を傾けるといっても、派遣スタッフの言いなりになることやワガママを聞くことではありません。派遣スタッフの至らない点のご指摘を受けたら、きちんと伝え、改善させる努力を行います。
定期面談できちんと就業に関する評価を確認することで、それらが実現できると考えています。
派遣スタッフとは派遣元として健全な労使関係を結び、「お客様には仕事の成果を スタッフには働く喜びを」実現できるよう、この事業に誇りを持って、これからも取り組んでいきたいと考えています。