サステナビリティ
私たちは、人材サービス・CROサービスを提供する会社として、将来にわたり発展し続けます。
健全な事業を営み、長期にわたって成長し続ける会社を目指します
事業を行っていく上で大切なことは、お客様、従業員、株主、お取引先、地域社会等、事業を通じて関わるステークホルダーそれぞれの利益を考えることです。
このことは、昔は「三方よし」、昨今は「サステナビリティ経営」という言葉で表現されている、ビジネスの本質であると思います。
昨今、持続的に企業を成長させるためには、「株主資本主義」から「ステークホルダー資本主義」への転換を行うべきであるといわれています。
短期的な利益を追求し、配当を限界まで行うことによって株主の利益を最大化するのではなく、ステークホルダー全ての満足度を高めながら長期的な成長を続けることが、結果として株主の利益につながるという考え方です。
当社は、創業当時からこの考え方に基づいた企業経営を行ってきたため、ステークホルダー資本主義という考え方に強く賛同しています。
企業価値とは、時価総額だけではなく、収益性、安全性、生産性、成⻑性という企業の本質的な評価に加え、顧客満足度を表す市場占有率、さらには非財務的価値等も含めて総合的に捉えるべきものです。
当社が行っている人材サービスとCROサービスは、多くの人を雇用することで成り立つため、「人」が事業の大部分を左右します。
その中で、私たちWDBグループの果たすべき最も大きな責任は、「働きがいのある職場を多く提供すること」「仕事を通じて喜びを感じ成長し、自己実現する人たちを多く輩出すること」にあると考えています。
多くの労働者にとって魅力的な仕事と報酬、労働環境を提供し続けることで、お客様にご満足いただけるサービスを提供し、株主の期待に応え、お取引先と良い関係を築き、地域社会に貢献する会社であり続けます。
資本と経営が一体となっている当社の強みを活かし、信念に基づいた経営を長期的な目線で実践することで、全てのステークホルダーのご期待に応える健全な事業を営んでいきます。
ステークホルダーについて
当社のステークホルダーとは、「お客様」「登録者および派遣スタッフ」「社員」「株主」「お取引先」「地域社会および政府・自治体」です。
それぞれのステークホルダーとの健全な関係を維持するために、当社は以下のことを大切にしています。
ステーク ホルダー |
対応方針 | コミュニケーション方法 |
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お客様 | 「成果の保証」と「新たな価値の創造」を通じ、高品質なサービスを提供することで、より深い関係を築いていきます。 |
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登録者および 派遣スタッフ |
希望に合った仕事の紹介、就業中の支援に加え、継続的に待遇を改善し、プラットフォームを通じた利便性の高いサービスを提供することで、満足度を高め続けます。「ずっとWDBで働きたい」と思ってもらえる派遣会社であることを目指します。 |
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社員 | 十分な報酬と力を発揮できる仕事、正しい評価と学びの機会を提供します。全ての社員が高い生産性を発揮できるよう、働き甲斐を実感できる魅力ある会社を目指します。 |
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株主 |
事業を継続的に成長させることで、増配を続け、時価総額を高め、利益を還元します。当社の経営方針をできる限り開示し説明することで、一時的な低成長や減益の時期においても、株主の皆様が納得の上で当社への長期的な投資を継続できるよう、情報を提供します。 当社は代表取締役およびその資産管理会社が発行済株式の過半数を有していることから、外形的にも潜在的にも他の一般株主と利益相反する可能性がありますが、それが生じないよう、独立性の高い独立社外取締役による監督を行うことで、公正かつ透明性のある経営に努めています。 |
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お取引先 | 当社が求めることを正しく伝え、適正な対価を支払い、長期的な信頼関係を築いていきたいと考えています。お互いのことを理解し、尊重しつつも、緊張感のある健全な関係を保ち、取引を続けていきます。 |
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地域社会および 政府・自治体 |
まず、社会のルールを遵守した良識のある会社として、信頼されることを目指します。その上で、当社グループのサービスを通じて地域ごとに雇用を創出し、利益の一部を納税することで責任を果たします。 |
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人的資本に対する考え方

当社が行っている人材サービスとCROサービスは、多くの人を雇用することで成り立つため、「人」が事業を左右する最も重要な要素です。
その中で、私たちWDBグループが果たすべき責任は、「働きがいのある職場を多く提供すること」、「仕事を通じて喜びを感じ成長し、自己実現する人たちを多く輩出すること」だと考えています。
この実現に向け、経営トップによる事業領域の検討に加え、従業員の状況、派遣スタッフの新規採用および退職、就業機会の確保、プラットフォームの導入による生産性向上等の状況を、定期的に開催される戦略会議にてモニタリングし、必要に応じた追加施策を講じています。
また、様々な人事制度や福利厚生、研修等の各種制度を設け、創業以来、年齢、性別、国籍に捉われることなく、適材適所の考え方に基づき人材を採用し、登用を行ってきました。
また、人材育成と派遣スタッフのスキル向上のため、教育・研修機会を公平に提供し、自己成長に向けた取組みをサポートする環境も整備しています。
データおよび詳細は以下の通りです。
A)多様な人材の採用および登用についての考え
採用においては、能力を重視し、女性や外国籍の社員の採用数に数値目標は設けていませんが、DE&Iの推進が求められることから、結果としての女性比率、外国籍比率、中途採用比率を把握し、採用判断の偏りを間接的に確認しています。特に、当社グループは女性従業員が過半数を占めることから、女性が能力を十分に発揮できるよう、柔軟な働き方を可能にする制度の設計・運営に長年取り組んでいます。
B)人材育成のための施策
当社グループで働く従業員、および当社グループを通じて就業する派遣スタッフが、満足して長期的に働き続けられる環境を整えることが、将来にわたる事業継続において、最も重要であると考えています。従業員に対しては、十分な待遇と力を発揮できる仕事、正しい評価と学びの機会を提供します。そのために、定期的な研修を通じて会社が目指す方向性を正しく伝え、必要に応じて研修を行いながら、能力・志向に合わせた柔軟な人事配置を行うことに努めています。また、労働環境の改善(労働時間の短縮、各拠点および在宅勤務環境の整備等)についても、継続的に取り組んでいます。
派遣スタッフに対しては、希望に合った仕事の紹介や報酬をはじめとした待遇改善を進め、長期的かつ安定した就業環境を提供しています。派遣先の業務指示者と派遣スタッフが、日々の業務状況や満足度を双方向に伝えられる自社システムを活用し、もしトラブル等が発生した場合は、当社の専任担当者が支援をすることで安定就業を実現します。派遣スタッフを対象とした「キャリアアップ研修」では、個々のスキルアップを目的に、理化学系、事務職系、工学系の3分野で知識やスキルの習得・再習得を支援しています。これらの取組みにより、派遣スタッフが就業先で高い評価を受け、スキルアップを通じて充実感を得らえるよう努めています。
また、本来は派遣ではなく、正社員としての雇用を望んでいる派遣スタッフに対しては、研修および転職支援を通じて、キャリアの形成を支援しています。
希望する社員には、経営陣や幹部社員が講師を務める研修を実施し、企業の社会的存在意義や経営理念、戦略的思考の浸透を図るとともに、法務や会計等、ビジネスで必要となる幅広い知見を習得する機会を提供しています。
今後も、企業価値の向上を図るための人材育成および社内環境の整備を継続して推進してまいります。
環境に関する考え方
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当社のお客様は、大半が製造業および大学、公的機関です。環境問題の改善をテーマとした研究が行われていることも多く、当社はそれらの研究室に人材を派遣することによって、間接的に環境問題の解決に貢献しています。なお、当社が派遣するスタッフの約5%が環境負荷低減に関する業務に従事し、その割合は年々増加しています。さらに、当社の事業が環境に負荷をかけることがないよう、今後は、エネルギーの利用状況、CO2の排出、水の使用状況等をモニタリングし、それらの資源の節約にできる限り取り組みます。
このような取組みを通じて、当社は環境負荷低減に寄与し、企業としての社会的責任を果たすとともに、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。