Story of WDB Group

WDBグループの歩み

第5章 -2009年~2011年- 
人材サービスの枠を超えて 事業領域拡大

信頼関係から生まれた新事業

お客様の要望がきっかけで始まった事業もある。医薬品開発に関わる業務を受託するCRO事業だ。派遣先である製薬会社から「長期的なパートナーとしてサポートしてほしい」と依頼を受け、受託サービスを提供したのが始まりだった。
本格的にCRO事業へ参入する決め手となったのは、業界の常識に対する疑問だった。ハイコストが当たり前だったCROの世界に、風穴を開けようとしたのだ。
2010年に新会社「WDBメディカル」を設立。その後、「アイ・シー・オー」の子会社化、両社の合併を経て、現在の「WDBココ」が誕生した。独自の取組みで実現した高品質かつ低価格のサービス、パートナーとして課題に取り組む姿勢が評価され、安全性情報管理の分野では大手に匹敵するまでに成長している。

WDB独歩を設立、社名に込めた想い

2004年から取り組んできた障がい者雇用を促進させるため、2011年6月、WDBグループの特例子会社として「WDB独歩」を設立。
「独歩」には、「独りで歩くこと」「自力で事をなすこと」という意味がある。WDBグループは、独歩の社員一人一人に状況に応じたサポートを行いつつ、必要以上に過保護な対応はしない。なぜなら、仕事に対する責任は誰しもが同じだと考えるからだ。
法律で決められた雇用率を達成するためだけに、障がい者雇用を実施しているのではない。責任感を持ち、一生懸命取り組むからこそ、日々の仕事にやりがいを感じられる。障がいがあるという意識を持たずに、スキルや経験を活かしてやりがいを感じて働いてほしい。
そんな想いを受けて、「WDB独歩」は歩み出したのである。

WDBホールディングス誕生

事業規模も事業領域も大きくなったWDBは、より戦略的なグループ運営のため、2011年11月、WDBホールディングスによる持株会社体制へと移行。より高度な意思決定と機動的な事業活動によって競争力を高めるために、新体制のもと、グループとしての強みを最大限に活かして事業に取り組むことに決めた。
ホールディングス化と時期を同じくして、本社ビルの建設が進められた。
創業の地、姫路に立つ地上8階建てのビルには、中野の想いがこれでもか、というほど詰まっている。何事にも徹底して取り組む中野は、よい建材があると聞けば自ら現地に赴き、実際に目で見て、手で触れて確かめた。五感をフルに使い、建材から調度品の細部に至るまで妥協せずに作り上げられた本社ビルは、2012年1月にお披露目された。
「屋上庭園」と名づけられたスペースでは、夏にはビアパーティーが開かれ、社員の憩いの場にもなっている。