Story of WDB Group

WDBグループの歩み

第7章 -2015年~2017年- 
国境も領域も超えて 挑むのは世界

1,000億円企業を目指して

2015年7月6日、気付けば創業から30年の月日が経っていた。
振り返れば、創業からの10年は、売上が思うように伸びない不遇の時代だった。しかし、今も大切に受け継がれている考え方や仕組みの多くは、この時代に生まれたものだ。
次の10年は飛躍の時代。研究職派遣に進出し、大きく成長した。
続く10年は激動の時代。研究職派遣市場をリードしつつ、さらなる成長の芽を模索していた。
そして今目指すのは、売上高1,000億円の企業グループとなること。
簡単なことではないだろう。それでも、一歩先を見ながら愚直に挑戦を続けていく。
今までずっと、そうしてきたように。1,000億円企業、さらにその先に向かって。ここが、新たなスタートだ。

ビジネスステージは世界

中野は以前から世界に目を向け、グローバル化する時代に応えるための機会をうかがっていた。そして狙いを定めたのが、グローバルCRO体制の構築だ。
2015年「WDB Medical Data」をアメリカに設立。続いて、2017年にはフィンランドで最も歴史があり、最も大きなCRO企業である「Medfiles」がWDBグループの一員となった。
動き出してから短期間でCRO事業のビジネスステージをアメリカ・ヨーロッパまで拡大することに成功した。
まだまだグローバル化は止まらない。2018年には「DZS Software Solutions」(現 Medfiles USA)の発行済株式の全てを「WDB Medical Data」を通じて取得。アメリカにおけるCRO事業の体制をさらに強化した。
同時期、国内では「コーブリッジ」を子会社化。DMAH(選任製造販売業者)サービス、MF(原薬等登録原簿)国内管理人サービスの提供が可能になったことで、日本への進出を検討する海外企業も取引対象となった。
日本という一つの国だけが、ビジネスの舞台ではない。また海外の一つの国だけに進出する訳でもない。いわば、世界の全てがビジネスステージである。
国境を超えた挑戦は、これからも続いていく。

世の中に新たなビジネスモデルを

2017年、新たなビジネスモデルの創造を目的に、「プラットフォーム事業」が立ち上がる。絶え間なく変化する時代に向き合い、お客様が本当に求めるサービスを実現するためだ。
中野は考えていた。インターネットの普及とスマートフォンの登場により、時代は第四次産業革命と言われるほどの転換期に入っている。現状に甘んじているだけでは到底生き残れない。また世の中が激変するこの時代は、大きく飛躍するためのまたとない好機だ、と。
そして2019年5月、WDBは人材サービスのプラットフォーム「doconico(ドコニコ)」を世に送り出す。WDBグループは、プラットフォームサービスという、新たな道を歩みだした。