Story of WDB Group

WDBグループの歩み

第6章 -2012年~2014年- 
会社の成長 人の成長

「今度こそ」工学分野への再挑戦

理学系研究職派遣の分野でトップシェアを築いたWDBは、次の挑戦として工学分野への参入を決めた。理学系より規模が大きく、歴史も古い市場だ。
実は過去に一度、WDBは工学分野に進出し、撤退した経験がある。工学分野の常用型派遣会社を設立するも、リーマンショックの影響で派遣社員の契約終了が相次ぎ、事業終了を余儀なくされたのだった。
同じ失敗は繰り返さない。そのときの教訓とエウレカの成功モデルを持って、2012年12月、工学系技術職の常用型派遣会社「WDB工学」が設立された。技術者を志す人たちに、常用型派遣を通してキャリアの見通しを付ける機会を提供し、将来の選択肢を広げる会社だ。
成長を重ねながら派遣就業を継続する社員、内部異動を叶えた社員、希望するキャリアを実現して「WDB工学」から羽ばたく社員。「WDB工学」は、各自が納得してキャリアを築ける場であり続けている。

創業から10,388日、東証一部上場

2013年12月13日、WDBホールディングスは東証一部に指定となった。WDB時代、研究職派遣事業の飛躍的な成長を背景に、ジャスダック上場を果たしたのが2006年。その後も堅調な成長を続け、東証二部に上場したのが事業領域を拡大し始めた2008年。そして今回、WDBホールディングスは東証一部上場企業となった。
1985年7月6日に創業してから、28年5カ月と8日。姫路で初めての事務処理サービス会社として4人の社員から始まった。今では、研究職派遣のリーディングカンパニーとして知られ、社員は500名を超える。創業から10,388日目、WDBグループは大きな節目を迎えた。鐘を5回鳴らし、未来へ向かってさらに歩みを進めることを誓った。
明日から10,389日目が始まる。これからもお客様、WDBグループを通じて働く人たち、株主、従業員、WDBに関わる全ての人々、そして社会に対して、企業としての責任を果たし、産業界に貢献していく。

※WDBホールディングス株式会社は、東証一部から東証プライム市場へ移行しました。

10人の新社長誕生

2008年以降、次々とグループ会社が増え、それぞれが堅調に成長を続ける中、中野はある決断を下す。自身が務める子会社の代表取締役を、次の世代に委ねることにしたのだ。
そして2014年、10人の新社長が誕生した。その多くが、事務職派遣から研究職派遣へ、人材サービス事業から新たな事業領域へ、事業の立上げから運営を担い、会社の転換期を支えたメンバーたちだ。様々な課題にぶつかり、その一つ一つを解決して前に進んできた若手たちが、それぞれ会社を代表する経営者となった。
常に中野は「人の成長」を望んでいる。今どういった人材が求められているのか、会社にとって今必要な能力・スキルは何か。中野は日々、このメッセージを社員に伝えている。この10人の新社長の誕生は「人の成長」が体現された、象徴的な出来事であった。